「酸洗い」とはどのようなもの?なんのためにするの?

「酸洗い」って何?なんのためにするの?

酸洗いという言葉を聞いたことがあるでしょうか。工業の世界で使われる言葉らしいのですが、聞き馴染みがないですよね。簡単に言うと、金属を酸で洗いキレイにすること、だそうです。なんで酸洗いをするのかというと、目的はいくつかあるらしいのですが、見た目を良くしたり、その後の加工の下準備、が主な目的だそうです。

具体的にはどんなことをするの?

酸洗いの酸とは酸性溶液のことで、主に硫酸や塩酸が使われます。熱処理や溶接をした、つまり高温に晒された後の金属製品には、サビやスケールと呼ばれる酸化皮膜など、簡単に言うと「汚れ」が付いています。その汚れをキレイにするために、金属製品を酸性溶液に浸けます。そうすることで、先程も述べたとおり、見た目を良くしたり、後の工程の下準備をします。

対象となる金属は、チタン、銅合金、ステンレス、鉄鋼などです。それぞれの金属によって酸の種類や混合比、濃度、温度、浸ける時間を調整します。この調整を間違うと全く効果がなかったり、逆に効果が強すぎて金属製品の表面が荒れてガタガタになるなんてことにもなります。

「酸洗い」をする狙い?

見た目をキレイにするというのは解りやすいと思いますが、下準備とは具体的にはメッキや研磨の下準備のことです。サビやスケールといった汚れがあることで、メッキ処理に関しては密着の不良を起こしメッキが上手くのらないので必ず行います。研磨に関してはうまく削れずに表面に光沢を出すことができません。

このように、酸洗いとは金属製品をキレイな見た目にしたり、メッキ処理を施す際には必要で、一般的に行われている処理です。

油脂やサビを強酸性の薬剤で除去する酸洗いは金属製品の表面を綺麗に出来る一方で、方法を誤ると却って劣化することがあります。製品の材質に合わせて薬剤の濃度を調節するのが傷めないための工夫です。